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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻7号

1994年06月発行

文献概要

今月の主題 多発胃癌 主題

予後からみた多発胃癌

著者: 古河洋1 平塚正弘1 石黒信吾2 岩永剛1 今岡真義1 石川治1 甲利幸1 佐々木洋1 亀山雅男1 大東弘明1 中森正二1

所属機関: 1大阪府立成人病センター外科 2大阪府立成人病センター病理

ページ範囲:P.701 - P.706

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要旨 多発胃癌310例(切除胃癌の8.8%),685病巣について単発癌3,205例(3,205病巣)と比較した.多発胃癌病巣は単発胃癌に比べてC領域にある割合が高く,隆起型,平坦型が高率で,分化型が大部分であった.残胃の癌の検討から,多発癌として同じ傾向を有するものがあると考えられた.多発癌はリンパ節転移率が低い(33.3%;単発43.8%)ものの生存率は単発癌と同じであった(5年生存率:73.5%,70.0%,10年生存率:59.1%,57.2%).今後,多発癌の取り扱いについての基準が必要であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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