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文献概要
今月の主題 胆管癌の画像と病理 序説
胆管癌の診断と治療の現況
著者: 有山襄1
所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科
ページ範囲:P.749 - P.750
文献購入ページに移動はじめに
胆管癌は胆管壁内を上下に進展し境界が不明瞭な例が多いこと,胆管壁が薄く外膜にリンパ管や神経が豊富に存在するので壁外浸潤が早期に起こりやすいことから,非治癒切除になる場合が多い.また,胆管癌のほとんどは黄疸の発症で発見され,高度黄疸例を一期的に手術すると合併症が高率に発生し,手術死亡率が高い.術前に減黄処置を行って全身状態を改善してから手術が行われるので,診断から手術までに平均3週間が必要である.この間に術前検査を手順よく行って手術適応の有無,術式の決定をしなければならない.
胆管癌は胆管壁内を上下に進展し境界が不明瞭な例が多いこと,胆管壁が薄く外膜にリンパ管や神経が豊富に存在するので壁外浸潤が早期に起こりやすいことから,非治癒切除になる場合が多い.また,胆管癌のほとんどは黄疸の発症で発見され,高度黄疸例を一期的に手術すると合併症が高率に発生し,手術死亡率が高い.術前に減黄処置を行って全身状態を改善してから手術が行われるので,診断から手術までに平均3週間が必要である.この間に術前検査を手順よく行って手術適応の有無,術式の決定をしなければならない.
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