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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻8号

1994年07月発行

文献概要

今月の主題 胆管癌の画像と病理 主題

ESUによる胆管癌の進展度診断

著者: 野田裕1 望月福治1 藤田直孝1 小林剛1 木村克巳1 長南明道1 八子章生1 山崎匡2 伊藤賢司2 澤井高志3

所属機関: 1仙台市医療センター消化器内科 2仙台市医療センター外科 3東北大学医学部付属病院病理部

ページ範囲:P.785 - P.794

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要旨 超音波内視鏡(EUS)による胆管癌の進展度の診断能を検討するために,20例の肝外胆管癌(Bm癌5例,Bi癌15例)のEUS像と病理組織像とを比較検討した.EUSの腫瘍描出率は17/20例(85%)であった.肉眼型別では,隆起型が16/17例(94.1%),平坦型が1/3例(33.3%)の描出率であった.腫瘍エコー像は17例中16例でやや低エコーの腫瘤像,胆管壁肥厚像を,1例でやや高エコーの腫瘤像を示した.EUSにより,上皮内進展は9/17例(52.9%)に描出された.EUSによる深達度診断の正診率は14/17例(82.4%)であった.また,膵浸潤は8/13例(61.5%),十二指腸浸潤は7/10例(70%),門脈浸潤は14/15例(93.3%)の正診率であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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