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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻8号

1994年07月発行

文献概要

今月の主題 胆管癌の画像と病理 主題

ラジアル型細径超音波プローブによる胆外胆管癌の進展度診断

著者: 一瀬雅典1 神津照雄1 浅野武秀1 原田昇1 竜崇正2 大島郁也3 磯野可一1

所属機関: 1千葉大学医学部第2外科 2国立がんセンター東病院手術部 3横浜労災病院外科

ページ範囲:P.795 - P.801

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要旨 ラジアル型細径超音波プローブを用いた胆管内超音波法(IBUS)の肝外胆管癌進展度診断における有用性につき検討した.基礎的検討では,胆管壁内側高エコー層は粘膜層を含む境界エコー,中間低エコー層は主に線維筋層と外膜層,外側高エコー層は漿膜下層に対応し,腫瘍は低エコー層の肥厚として観察された.腫瘍エコーと血管の接触状態を基準として大血管浸潤の有無が診断可能(正診率100%)であり,腫瘍エコーの外縁形状を基準に,外膜層を越えるか否かの壁深達度・膵浸潤診断が可能(正診率91.7%)であった.壁内進展診断は低周波数プローブでは困難な例が多く,今後の課題と思われた.現時点で本法は胆管横断面方向の進展度診断に有用と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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