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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻8号

1994年07月発行

文献概要

今月の主題 胆管癌の画像と病理 主題

ヘリカルCTによる胆管癌の診断

著者: 堀口祐爾 今井英夫 世古口凡 鈴木智博 伊藤久史 久保裕史 竹内文康 伊藤圓

所属機関: 1藤田保健衛生大学消化器内科

ページ範囲:P.803 - P.811

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要旨 ヘリカルCTとは,X線管球を高速で連続回転させ被検者のテーブルを一定の速度で移動させることにより得られるボリュームスキャンCTのことである.胆道においては,1回の呼吸停止(約20秒)で全胆道がスキャンできるので位相のずれがなく,小さな胆管癌や浸潤型胆管癌例でも確実に病巣部が描出できるようになってきた.また,優れた連続性のために多断面再構成像や3次元再構城像も従来のものより質が高い.それに伴い進展度診断能も進歩し,少なくとも漿膜を越え周囲組織に浸潤したものの診断においては最も信頼性が高いように思われる.しかし,壁深達度診断や壁内進展の診断については,まだその有用性が評価できる段階に至っていないのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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