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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻8号

1994年07月発行

文献概要

今月の主題 胆管癌の画像と病理 主題症例

早期胆管癌の1例―画像診断の適応と限界

著者: 小井戸一光1 宮川宏之1 長川達哉1 村島義男1 須賀俊博1 八百坂透1 今村哲理1 藤永明1 栃原正博1 東野清1 佐藤隆啓1 夏井清人1 安保智典1 高橋雅俊2 波江野力2 近藤征文2 佐藤利宏3 村岡俊二3

所属機関: 1札幌厚生病院消化器内科 2札幌厚生病院外科 3札幌厚生病院病理

ページ範囲:P.832 - P.836

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要旨 患者は63歳の男性で,発熱と黄疸を契機として発見された.術前のERCPでBiの胆管癌と診断.生検では乳頭腺癌であった.EUSで膵浸潤ありと診断したが,門脈に浸潤なく根治手術可能と考え膵頭十二指腸切除術を施行した.肉眼形態は結節浸潤型,乳頭腺癌,深達度はfmであった.術前に腫瘍の存在診断と質的診断は可能であったが深達度診断を誤診した.早期胆管癌の診断については今後壁の垂直方向の深達度診断が課題と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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