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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻8号

1994年07月発行

文献概要

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海外文献紹介「大腸腺腫患者の細胞動態に対するビタミン酸化阻止剤の効果」

著者: 小林世美1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科

ページ範囲:P.784 - P.784

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 Effects of vitamin antioxidant supplementation on cell kinetics of patients with adenomatous polyps: O'sullivan KR, Mathias PM, Cahill RJ, et al (Gut34: 963-967, 1993)

 大腸癌は大腸粘膜の過度の増殖が腺腫へ,そして最終的に癌へと複雑な過程を経て発生する.この過程はまず細胞増殖帯が腺窩の上方へ移行することで始まる.実際,大腸腺腫および癌患者では,細胞増殖が亢進していて,増殖帯が腺窩の上方へ移行している.

 腺腫の癌化過程で,大腸粘膜を傷害する原因の1つにDNA損傷と遺伝子の突然変異を引き起こすフリーラジカル活性の充進がある.酸化阻止物質はフリーラジカル活性に対する防御能を有する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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