icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻9号

1994年08月発行

文献概要

今月の症例

2.非特異性多発性小腸潰瘍症の1例

著者: 小林清典1 五十嵐正広1 勝又伴栄1 西元寺克禮1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.868 - P.870

文献購入ページに移動
 〔患者〕29歳,女性.18歳時に健診で貧血を指摘され当院血液内科で鉄剤投与を受けており,同時期から臍周囲に鈍痛を自覚していた.1986年4月に貧血の増強を認めたため精査目的で入院.便潜血反応陽性のため胃,大腸の検索を行ったが著変なし.蛋白漏出試験が陽性であり,小腸病変の存在を疑い同年5月当科紹介となる.既往歴や家族歴に特記すべきことはないが,両親がいとこ同士の結婚である.

 身体所見では眼瞼結膜に貧血,収縮期心雑音を聴取.検査所見では便潜血反応陽性,鉄欠乏性貧血,低蛋白血症を認めた(Table 1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?