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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻9号

1994年08月発行

文献概要

今月の主題 食道のヨード不染帯 主題 Ⅱ.食道癌早期診断におけるヨード染色法

集検におけるヨード染色法の有用性―特に食道m癌の発見を目的として

著者: 西沢護1 大倉康男1 八巻悟郎1 志賀俊明1 野本一夫1 牧野哲也1 大村秀俊1 細井董三2 岡田利邦2 山田耕三2 中村恭一3 遠藤光夫4 竹下公矢4 吉野邦英4 河野辰幸4 井上晴洋4 出江洋介4

所属機関: 1東京都がん検診センター 2多摩がん検診センター 3東京医科歯科大学医学部第1病理 4東京医科歯科大学第1外科

ページ範囲:P.891 - P.903

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要旨 食道m癌発見のためのヨード染色の有用性と集検への応用について,次のような結果を得た.①食道m癌の発見を増加させるためには,健康人を対象とし,細径パンエンドスコープ受診人口の増加,内視鏡継続検診者(隔年)の増加,50歳以上男性に対するヨード染色のルーチン化などをシステム化することで,食道表在癌90%,食道m癌60%以上の成績が得られるようになった.②固定集団の施設逐年集検で,隔年細径パンエンドスコープと毎年X線TVのいずれかを選択させることにより,それぞれの群にほぼ50%ずつの希望受診者があったが,5,000人の対象者の15年間の継続検診から11例の食道癌が発見され,そのうち食道m癌4例はすべて隔年内視鏡検診群から発見され,50歳以上の男性に対するヨード染色の併用が非常に効果的であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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