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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻9号

1994年08月発行

早期胃癌研究会症例

大腸に多発表在性にみられたMALT型悪性リンパ腫の1例

著者: 太田智之1 折居裕1 村上雅則1 渡二郎1 千葉篤1 村中茂人1 高橋邦幸1 山野三紀1 都丸久1 峯本博正1 近藤信夫2 斉藤裕輔3 並木正義3

所属機関: 1旭川厚生病院消化器科 2旭川厚生病院病理 3旭川医科大学第3内科

ページ範囲:P.975 - P.980

文献概要

要旨 患者は65歳,男性.下痢と左下腹部痛を主訴に来院・注腸X線検査と内視鏡検査で下行結腸・横行結腸・上行結腸に小顆粒状の粘膜不整,顆粒間に溝状のびらん,軽度の粘膜下隆起をみた.確定診断のためにstrip biopsyを施行した.病理組織学的および免疫組織化学的に悪性リンパ腫を強く疑い,更にDNA再構成の検索により最終的にMALT lymphomaと診断した.治療としてはCHOPによる化学療法を行い,完全寛解を得た.本例は大腸悪性リンパ腫,特にMALTリンパ腫の初期像と考えられた

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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