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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻1号

1968年01月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌研究の焦点 症例

早期胃細網肉腫の1例

著者: 今井秀夫1 滝田杏児1 江島紀代子1 池田和宏1 瀬戸泰士2 玉城栄徳2 石館卓三34

所属機関: 1秋田市中通病院第一内科 2秋田市中通病院外科 3秋田県立中央病院中検病理 4東北大学医学部病理

ページ範囲:P.43 - P.48

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Ⅰ.はじめに

 胃肉腫は比較的まれな疾患であり,山形ら1)によると,全胃腫瘍の1~2%にすぎず,本邦においては最近まで約200例の報告しかないという.就中,固有筋層に達しない早期胃肉腫については,東京大学分院外科2),京府医大増田内科3),および石原ら4)の記載,報告が散見される程度で極めて少ないものと考えられる.

 われわれは最近,X線,胃内視鏡,胃細胞診所見から胃癌と診断して手術,その肉眼的所見からⅡc型早期胃癌を疑ったが,組織学的検索の結果,固有筋層に達しない胃細網肉腫と判明した1例を経験したので報告したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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