文献詳細
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文献概要
臓器または臓器群の血管造影を選択的に行えるようになったのは比較的近年のことである.しかし像の明瞭さ,末梢までの微細血管像を現わしえること,よい実質造影,造影剤の小量使用で足ることから全身的副作用を防止できる点,など,本法のもつ有利さはこの技法を急速に発展させ,その普及も要求されている.
昨年春の日本医学会総会でもシンポジウムの主題に“腹部臓器の脈管造影”がとりあげられ,本書の著者の田坂博士はその重要な部門である膵及び脾の動腺撮影を担当された,同博士ははやくから日本の放射線医学の診断部門で重きをなしているとともに,常に新しい分野を開拓する若さをもった真面目な研究家である.そして,その海外留学の際にも,現在の東大病院中央放射線部副部長の場でも,その臨床的研究の焦点を腺管造影,とくにこの選択的血管造影にしぼって努力して来られたのであって,このテーマの本の著者として,これ以上の人は求められないと云っても過言ではあるまい.
昨年春の日本医学会総会でもシンポジウムの主題に“腹部臓器の脈管造影”がとりあげられ,本書の著者の田坂博士はその重要な部門である膵及び脾の動腺撮影を担当された,同博士ははやくから日本の放射線医学の診断部門で重きをなしているとともに,常に新しい分野を開拓する若さをもった真面目な研究家である.そして,その海外留学の際にも,現在の東大病院中央放射線部副部長の場でも,その臨床的研究の焦点を腺管造影,とくにこの選択的血管造影にしぼって努力して来られたのであって,このテーマの本の著者として,これ以上の人は求められないと云っても過言ではあるまい.
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