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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻11号

1968年10月発行

文献概要

今月の主題 食道 綜説

食道の機能検査

著者: 佐藤博1 平島毅1 西村明1 田紀克1 佐々木守1 黄江庭1 金城和夫1

所属機関: 1千葉大学医学部佐藤外科

ページ範囲:P.1377 - P.1384

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Ⅰ.緒言

 近年メデカルエレクトロニックスの発達に伴い食道の検査方法にも種々の革新を起こし,とくに,食道機能検査法がようやく確立しつつある.教室においても約7年前より食道機能検査をとりあげ,まずCodeら1)の行なった食道内圧測定法より始め,この方法及び診断的意義については度々報告2)~5)をして来た.さらに最近は食道pH測定及び筋電図の工夫改良を行ない,その臨床的意義について検討しつつある.

 食道の機能の殆どは嚥下した食物を胃内に輸送する運動機能である.食道噴門運動については古くはMeltzerら6)7)の報告に始まるが,1958年Codeらの食道内圧測定をElectronicsを応用して行なうようになってから急速に発展した.この正常の食道噴門運動に対し,各種食道疾患がどのような態度をとるかを指標として診断,治療,病態生理が検討されることになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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