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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻11号

1968年10月発行

文献概要

今月の主題 食道 展望

胃集団検診の展望

著者: 高田洋12

所属機関: 1京都府立医科大学増田内科 2早期胃癌検診協会中央診療所

ページ範囲:P.1385 - P.1389

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Ⅰ.胃集検の歩みと胃集検学会

 我が国における胃集検の歴史は1953年入江,黒川等の胃疾患診断へのX線間接撮影の導入の試みに始まるといってよい.当時は尚装置も不完全で,被検者数も少なく,集検と呼ぶには程遠いものではあったけれども,開拓者としての数々の努力が重ねられ,その間にも色々の障碍やエピソードがあったとうけたまわっている.その後間接撮影装置に改良,工夫が加えられ,黒川,山形,有賀等はこれを駆使して胃集検を軌道にのせたのであった.

 昭和34年に至り,胃集検全国研究連絡協議会が結成され,志を同じくするものの全国的な組織が育って来た.しかし現在からみれば,これに参加する人々も決して多いとは言えない状態であり,報われる事の少ない努力ではあったが地道にこの方面の研究を進め,胃集検の実績をつみ重ねつつあったのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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