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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻11号

1968年10月発行

文献概要

今月の主題 食道 症例

潰瘍底より見出せる腺癌の1例

著者: 白根友吉1 西田義彦1 堀之内幸士2 古賀安彦2 植木啓3

所属機関: 1八幡製鉄所病院内科 2九州大学医学部勝木内科 3八幡区植木医院

ページ範囲:P.1399 - P.1404

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Ⅰ.症例

 患者:T. M. 37才,男,会社員.

 初診:昭和42年9月30日,

 主訴:上腹痛.

 現病歴:生来胃弱の傾向があった.2年前粘液便が続き某医受診,胃X線検査をうけたが局在病変は指摘されなかった.一カ月前から空腹時に上腹部の鈍痛及び胃部膨満感を来すようになった.疼痛は摂食により寛解していた.又疼痛は背部に放散することもあったが胸灼け等の酸症状はなかった.時に悪心を伴うこともあった.42年8月植木医院を受診し,胃X線検査及び胃カメラ検査で胃潰瘍(悪性?)の診断をうけ,精査のため当科に転医入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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