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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻11号

1968年10月発行

文献概要

今月の主題 食道 症例

胃粗大皺襞症について

著者: 中山恒明1 羽生富士夫1 岩塚迪雄1 榊原宜1 小林誠一郎1 遠藤光夫1 佐久間映夫1 井手博子1 島倉康守1 後町浩二1 鈴木博孝1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.1415 - P.1426

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Ⅰ.はじめに

 最近胃癌に関する知識の普及とともに,自覚的,他覚的に胃癌を疑って診察を受ける患者が多く来院するようになった.このような患者のうち異常を発見されて,胃切除を施行されたもののなかには,癌腫や潰瘍を伴なわずに胃粘膜搬奨の増加と肥厚を特徴とする症例が少数ながら見出される.これはいわゆるgiant rugae1)または,胃粗大皺襞症2)とよばれるものであって,臨床上癌腫との鑑別が問題となり,その本態や病理についても議論の多い疾患である.昭和40年2月消化器病センター開設から昭和42年8月まで2年半にこのような9症例を経験した.今回は肉眼ならびに病理組織所見について検討を試みたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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