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今月の主題 食道 症例
胃粗大皺襞症について
著者: 中山恒明1 羽生富士夫1 岩塚迪雄1 榊原宜1 小林誠一郎1 遠藤光夫1 佐久間映夫1 井手博子1 島倉康守1 後町浩二1 鈴木博孝1
所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター
ページ範囲:P.1415 - P.1426
文献購入ページに移動最近胃癌に関する知識の普及とともに,自覚的,他覚的に胃癌を疑って診察を受ける患者が多く来院するようになった.このような患者のうち異常を発見されて,胃切除を施行されたもののなかには,癌腫や潰瘍を伴なわずに胃粘膜搬奨の増加と肥厚を特徴とする症例が少数ながら見出される.これはいわゆるgiant rugae1)または,胃粗大皺襞症2)とよばれるものであって,臨床上癌腫との鑑別が問題となり,その本態や病理についても議論の多い疾患である.昭和40年2月消化器病センター開設から昭和42年8月まで2年半にこのような9症例を経験した.今回は肉眼ならびに病理組織所見について検討を試みたので報告する.
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