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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻12号

1968年11月発行

今月の主題 多発胃癌

綜説

多発胃癌の病態に関する2,3の検討

著者: 副島一彦1

所属機関: 1九州大学医学部井口外科

ページ範囲:P.1521 - P.1532

文献概要

Ⅰ.はじめに

 多発胃癌の病態を明らかにすることは,臨床的見地,或いは,病理的見地から,いろいろの問題点を提供してくれるという意味で興味ある問題である.即ち,臨床面では胃の多発病変中に存在する癌病巣を,如何にして把握すべきかという診断面から,手術中如何にして残胃に癌の遺残を起させない様にすべきか,等の示標を与えるであろうし,又,病理面では癌の発生母地に関する検討に,論拠の一つを与えてくれるのではないかと推察されるわけである.

 この様な観点から胃における多発病変の中に占める一項として,多発胃癌の病態を解析してみたいと思う.

 検索対象は,九大病院において切除せられその肉眼所見が検討し得て,しかも,病変の組織検索が十分に行なわれた1,650症例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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