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今月の主題 多発胃癌 症例
多発早期胃癌の1例
著者: 陳寳輝1 簡文禧1 蕭泉豹1 黄會榮1 柯賢忠2 盧存信3 黄徳修4 陳定堯4
所属機関: 1中華民国台北市立医院内科 2中華民国台北市立医院外科 3中華民国台北市立医院放射線科 4台平医学院病理科
ページ範囲:P.1593 - P.1599
文献購入ページに移動近年日本に於ける早期胃癌診断学の進歩は驚異的なものである.後ればせながら,台湾にいる私たちも,1965年2月に町田製ファイバースコープ,FGS-A型,1967年7月にはFGS-B型及び胃カメラGT-V,GT-Va,本年はFGS-S型等を相次いで手に入れ,爾来,全部員の努力に依り現在迄にファイバースコープ検査約500例,胃カメラ検査約540例施行してきた.特に去年七月初旬より,早期胃癌発見を目ざしてできる限り外来患者には,Chest P-A X-ray検査が既にルーチンであると同様に,胃部症候主訴の有無にかかわらず胃内視鏡検査(主に胃カメラ,それから精検としてファイバースコープ)をルーチンとして提唱してきた.次に示す症例は斯くして得られた貴重な胃前庭部前壁2個(Ⅱa+Ⅱc,Ⅱa+Ⅱc),胃前庭部後壁1個(Ⅱc)の多発早期胃癌例(Multicentric Early Cancer,Ⅱa+Ⅱc,Ⅱa+Ⅱc,Ⅱc)の1例である.
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