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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻12号

1968年11月発行

文献概要

今月の主題 多発胃癌 症例

多発早期胃癌の1例

著者: 陳寳輝1 簡文禧1 蕭泉豹1 黄會榮1 柯賢忠2 盧存信3 黄徳修4 陳定堯4

所属機関: 1中華民国台北市立医院内科 2中華民国台北市立医院外科 3中華民国台北市立医院放射線科 4台平医学院病理科

ページ範囲:P.1593 - P.1599

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Ⅰ.はじめに

 近年日本に於ける早期胃癌診断学の進歩は驚異的なものである.後ればせながら,台湾にいる私たちも,1965年2月に町田製ファイバースコープ,FGS-A型,1967年7月にはFGS-B型及び胃カメラGT-V,GT-Va,本年はFGS-S型等を相次いで手に入れ,爾来,全部員の努力に依り現在迄にファイバースコープ検査約500例,胃カメラ検査約540例施行してきた.特に去年七月初旬より,早期胃癌発見を目ざしてできる限り外来患者には,Chest P-A X-ray検査が既にルーチンであると同様に,胃部症候主訴の有無にかかわらず胃内視鏡検査(主に胃カメラ,それから精検としてファイバースコープ)をルーチンとして提唱してきた.次に示す症例は斯くして得られた貴重な胃前庭部前壁2個(Ⅱa+Ⅱc,Ⅱa+Ⅱc),胃前庭部後壁1個(Ⅱc)の多発早期胃癌例(Multicentric Early Cancer,Ⅱa+Ⅱc,Ⅱa+Ⅱc,Ⅱc)の1例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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