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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻13号

1968年12月発行

今月の主題 陥凹性早期胃癌の経過

綜説

胃の潰瘍性病変の経過―とくに早期胃癌の経過について

著者: 大森皓次1 三輪剛1 熊谷博彰1

所属機関: 1国立がんセンター内科

ページ範囲:P.1643 - P.1650

文献概要

Ⅰ.はじめに

 胃潰瘍は,加療によってよく癒る.少くとも入院させて食餌療法と薬物療法を行うと,とにかく瘢痕の状態まで,ひとまず到達させ得ることが多い.しかし,中にはどうしても癒らないものもある.そういうときは一応癌の疑いをかけよう.胃癌のクラーテルは小さくならないのが普通である.―こういういい方は,一般的には正しい,が例外もあるようだ.胃癌のクラーテルが小さくなったという報告は,古くからある.例外を集めてみると,そこに何か真理を明かす糸口を発見できることがあるのではなかろうか.

 最近トピックになっている胃癌内潰瘍の消長について自験例の検討をしたので,以下にその概略を記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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