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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻13号

1968年12月発行

今月の主題 陥凹性早期胃癌の経過

症例

2年余の観察を行なった胃結核症の1例

著者: 荒井奥弘1 白田平一郎1 伊東義一1 杉山弘道1 室橋健1

所属機関: 1長岡赤十字病院内科

ページ範囲:P.1725 - P.1730

文献概要

Ⅰ.はじめに

 消化管の結核症は腸に比較的多くみられるのに反し,胃結核症は稀であり,わが国で臨床的に報告されたのは,1917年愼の例以来40数例にすぎない.しかも臨床的特徴がないため,胃癌や胃潰瘍の診断のもとに手術をうけ,切除胃の組織所見によりはじめて発見されているのが現況である.

 われわれも胃腫瘤を触れ,胃X線像及び胃内視鏡所見で確診し得ず,開腹試験切除で本症と判明し,その後化学療法により約2年間観察した症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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