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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻4号

1968年04月発行

文献概要

今月の主題 胃の食物輸送機能 綜説

胃の食物輸送機能について

著者: 市川平三郎1 山田達哉1 堀越寛1 笹川道三1 栗原稔1 松江寛人1 村上勲1 庭瀬康二1 赤坂裕三1 相原雅夫1 川口和夫1 村上健二1 池田茂人1 遠山富也2 田中仁2 秋庭弘道2

所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2千葉大学医学部放射線医学教室

ページ範囲:P.417 - P.428

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Ⅰ.まえおき

 摂取された食物が,胃の中でどのように輸送され,攪拌され,排出されてゆくか,という問題は日常の極めて常識的なことであるにかかわらず意外に真相がわかっていないもののようである.

 一方,近年輸入された筋電図が次第に実験の分野で数多くの興味ある成績を挙げつつあるに伴い食物輸送機能の再検討の機運が醸成され,また,胃切除術の普及に伴い,残胃の機能が注目されるにおよび,生理的な胃の食物輸送機能がどのようであるかがふたたび検討される傾向にある.

 そこで,われわれはX線学的にこの問題を再検討すると共に,病的状態,癌とか潰瘍のある場合などにはどのような影響をおよぼすものであるかを観察する機会があったので,ここにその概要を報告し,大方の御批判を得たいと思うのである.

 話の順序として,文献的に従来からどのような観察がなされていたかの概要を述べ,次いで,われわれの行なった観察結果を述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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