icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻4号

1968年04月発行

文献概要

研究会紹介

伊万里・有田地区胃疾患懇話会

著者: 中村裕一1

所属機関: 1多久市立病院

ページ範囲:P.492 - P.493

文献購入ページに移動
 佐賀県の西北に位する伊万里市及び西松浦郡は長崎県北部と境しているが,佐賀県には医科大学もなく,九大,長崎大からは可成り離れており,九州北部では学問的に辺地と考えられる地域である.又この地区には大きい公立病院もなく,従って核となる病院がないわけで,開業医は胃疾患の診断について信頼して依存出来る場がないという,悩みがあった.各地区特に大学や大病院の所在地で行われている胃についての研究会とは可成り趣を異にして,日夜第一線で活躍している多忙な開業医が目進月歩してやまない胃疾患の診断学に何とかついていこうという向学心から出発したのが,この会台である.

 昭和41年7月伊万里市及び有田地区の医師会内の同好の士で胃についての勉強会をやろうという話がまとまり差当り講習会の形式をもって発足することにした.参加希望者は40名で,エーザイ株式会社及び大黒南海堂伊万里支店が世話役となり,伊万里保健所会議室を会場とすることにした.そして講師として中村は,41年7月から12月迄,胃についてのレントゲン及び内視鏡の撮影方法及び読影の初歩を実技までやり,典型的な症例について説明を加えながら指導講習を行った.その後は,42年1月より開業医の実際に経験した症例についてX線フィルムと内視鏡フイルムを持寄り,お互いにディスカッションをして大体の結論を出し,最終的には中村がアドバイスをするという変則的な懇話会に移行して今日に至っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら