文献詳細
文献概要
今月の主題 胃の巨大皺襞 症例
限局性胃巨大皺襞症の1例
著者: 梶原実1 寺田清1 佐藤己代吉1 石郷岡隆2 三上一2 有賀文敏2 佐々木昭3
所属機関: 1弘前市立津軽病院内科 2弘前市立津軽病院外科 3弘前大学医学部脳研
ページ範囲:P.547 - P.549
文献購入ページに移動患者:工◯喜○,67歳,男.
主訴:心窩部痛
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:10年前,白内障で手術.
現病歴:生来,胃疾患に罹患したことはない.約20日前より心窩部の鈍痛があり,某医で胃腫瘍を疑われ,精査を希望して来院した.食欲は良好,るいそう・悪心・嘔吐・むねやけなし.便通は1日1行.
現症:体格は中等度,栄養は比較的良好で,眼瞼結膜の貧血なし.頸部リンパ腺及びVirchow氏腺は触知せず,心・肺にも理学的に異常所見はない.腹部は平坦で,心窩部に軽い圧痛があるが,肝・脾は触知せず,腫瘤・静脈怒張などの異常所見はない.血圧140~90.
掲載誌情報