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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻6号

1968年06月発行

今月の主題 前癌病変としての胃潰瘍とポリープの意義

胃潰瘍の部

胃潰瘍の癌化についての臨床的ならびに実験的研究

著者: 間島進1

所属機関: 1東北大学医学部槇外科

ページ範囲:P.685 - P.690

文献概要

 太田先生,今井先生,長与先生が,病理学者の立場から,この問題を論じられたので,私は臨床家の立場からこの問題を考えてみたいと思う.

 従来,私は,胃潰瘍および胃癌で切除された標本の病理組織学的研究成績から,胃潰瘍の癌化を支持してきた.これには反対論者も多く,それらの主張を吟味するにつれ,正直にいって,現在では,すでに癌が出来上ってしまった標本で,胃潰瘍の癌化を論ずることは非常にむずかしいと考えている.それにも拘らず,私は胃潰瘍より癌が発生すると考えている.以下,その根拠について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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