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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻6号

1968年06月発行

今月の主題 前癌病変としての胃潰瘍とポリープの意義

ポリープの部

胃ポリープの悪性変化―病理組織学的分類との関連

著者: 中村卓次1

所属機関: 1東京都養育院付属病院外科

ページ範囲:P.737 - P.747

文献概要

Ⅰ.緒言

 胃ポリープは従来悪性変化の頻度が高いと一般に考えられてきたが,その悪性変化率が各研究者の問でまちまちであり(第1表),またPaul30),Carey6)のように相当前からポリープの悪性変化に否定的な考えを表明していた学者もいた.MoTlaco21),Castlemanは最近胃ポリープは悪性変化を起さないし,もし起したとしても生物学的に良性であるといっている.

CastlemanやWelch40)は胃ポリープのみならず,従来胃ポリープより悪性変化の危険性が大であると考えられていた結腸ポリープさえも生物学的に良性であると考えており,アメリカではこの考えが相当広く信用を博している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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