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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻7号

1968年06月発行

文献概要

研究会紹介

秋田県消化器病研究会

著者: 早川光久1

所属機関: 1秋田県立中央病院第一内科

ページ範囲:P.883 - P.883

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 秋田県には消化器病学を専攻された方々が多いにも拘らず従来定期的な集会がないのは残念に思われたので,私が秋田に赴任したのを機会に取り敢えず集まれるだけ集まって見ようということになり,昭和40.12.15に,第一回の会を開き,名称も秋田県消化器研究会としようという事になった.胃腸研究会という意見も当然あったが,それよりも話題を広く集めた方が第一線臨床医としては適当とされたのである.各自持ち寄った症例について互に思った事は何でも自由に発言して戴くという趣旨にした.和気に満ちた雰囲気が大切と思う.会も年に4回位が適当であろうというので,学会などの比較的少ない月を選んで2,5,8及び11月を例会の月とした.第3~第4土曜の午後3時開会が常となったのは秋田市外から来られる方々には都合が良いからである.この3月2日には第9回例会を開催出来たが,これまでの中,昭41.8月には横手市(平鹿病院)で又昭42.8月には本荘市(由利組合病院)で開かれている.毎会30乃至40名が参集する.提示される症例は10例前後のことが多いが,特に早期胃癌が主となるのは大勢の致す所と思う.内視鏡,細胞診,レ線,手術標本(乃至剖検所見)等の材料,が全部揃っているのは勿論望ましいが,余り形式に捕えられるのは良くないので,場合によってはレ線所見だけのものでも遠慮なしに提示して戴くようにしている.時に診断を問う形式をとったり,又各材料ごとに指名して所見を述べて戴いたりして単調にならぬよう,マンネリズムに陥らぬように注意しているので発言は活発で時間の経つのを忘れてしまうのである.毎回病理学者が出席されるのが一番の強みで,同を重ねるに従って内容が充実して来ているのは最も喜ばしいことである.

 更に東北大山形教授と弘前大松永教授には発会以来強力なバックアップをお願いして来ているので心強い限りである.これまでの間に講演をお願いした方々とテーマは次の如くであって会の内容の一端が察知して戴けるかと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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