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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻8号

1968年07月発行

文献概要

今月の主題 進行癌の問題点 症例

Ⅲ+Ⅱb型早期胃癌例

著者: 中沢三郎1 早川礼介1 古橋貞臣1 坪井靖治1 永井昭之介1 渡会錦資1 加藤寿彦1 北村公男1 小鳥康彦1

所属機関: 1名古屋大学医学部青山内科

ページ範囲:P.989 - P.992

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Ⅰ.はじめに

 早期胃癌の診断は,X線検査,内視鏡検査の著しい進歩により1cm前後の表面型早期胃癌まで可能となって来た.そして今後早期胃癌診断の方向は,更に小さい病変,およびより凹凸の少ない即ちⅡb病変の診断へと向って行くものと思われる.このような病変の診断にはX線検査,内視鏡検査のみでは確診に到るには困難であり,当然のことながら胃生検,細胞診などの病理学的水準での診断の協力が必要となって来る.

 私共は2年9ヵ月間経過観察を行ない,最終的には胃生検によりⅢ+Ⅱb型早期胃癌と診断した例を経験した.この症例はあらかじめ胃生検で,癌であることが確認されていてその後のX線検査で潰瘍周辺の胃粘膜の状態を検討した例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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