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文献詳細

雑誌文献

胃と腸3巻8号

1968年07月発行

文献概要

研究会紹介

山ロ県胃疾患研究会

著者: 中村克衛1

所属機関: 1山口大学医学部藤田内科

ページ範囲:P.1041 - P.1042

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1)“山口県胃カメラ同好会”

 山口県胃カメラ同好会が誕生したのは昭和35年の秋であったと記憶している.故水田信夫教授を会長として筆者ら胃カメラグループが中心となって,県下の病院の有志数人に幹事になっていただいて発足した,当時,胃カメラを使用していた診療機関は二,三ケ所に過ぎなかったが新兵器とあって一般の関心は強く,大学,病院,開業医約50名が集い,先ず胃カメラ(Ⅲ型)の説明,術式,症例の供覧で約1時間しゃべったと思うが,それが第一回の会合であった.その後胃カメラの使用も増え,教室での受講者も増加(40数機関)し,同好会も講習的な会から症例検討の会へと発展して行った.40年,藤田教授が会長になられ,折からの内視鏡,X線診断の向上と相侯ってこの会も更に盛況となり,会員の診断技術の進歩にも著しいものがあり,早期癌症例の増加には目を見張るものがある.多くは大学の所在地宇部市で行われるが,会員の要望により徳山市,山口市などで開催したこともある.会員以外にも山口県の殆どの病院,開催地開業医にも案内を出すようにしている.

 元来,本同好会は年4回行う規約であったが,大体年1,2回位ですでに13回を重ねている.又最初は胃カメラ同好会として発足したものの昨今では早期胃癌対策を中心とした綜合的な消化管研究会の性格が強く消化器研究会と改称する準備もすすめられている.最近では常に70~90名の参加者があり,先ずお招きした講師の特別講演が1~1.5時間,続いて例の如く会員の症例検討に移り明解な読影をお聞き出来るのが楽しみである.最後に講師を囲んでパーティーを行い,15時に始めて19時頃会を閉じるのが常である.近頃,講師への質疑が大変多くなったことは会員の知識の向上を物語っており,又この方面の重要性の認識が広まっていることはよろこばしいことである.発足以来,講師として多くの大家に御来県いただき,それぞれの面から専門的なご教授を得たことは会員の知識向上に,会の発展に大いに力あったものと深く感謝しており,今後も一層ご指導願いたいものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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