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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻1号

1995年01月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の診断と治療―最近の動向 主題

早期胃癌X線診断におけるデジタル・ラジオグラフィの有用性

著者: 杉野吉則1 今井裕1 天羽洋1 藤沢裕久1 熊倉賢二1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部放射線診断科

ページ範囲:P.47 - P.57

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要旨 消化管領域におけるデジタル・ラジオグラフィの有用性について,早期胃癌切除症例103例106病変を対象に,ⅠⅠ/TV画像を用いたDRと従来のフィルム―増感紙による撮影(CFSS)とを比較し検討した.DRは,画像処理によって病変を見やすく調整でき,またリアルタイム画像表示により撮影の失敗が減少したために,早期胃癌病変の微細所見の描出性において,CFSSよりも優れていた.しかし空間分解能については,CFSSにいま一歩劣っていた.患者被曝の軽減,連続撮影機能,画像の保存や検索などのDRの利点を考えると,今後の装置の進歩や画像処理ソフトの開発次第で,近い将来,DRは消化管X線装置の主流になると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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