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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻1号

1995年01月発行

今月の主題 胃癌の診断と治療―最近の動向

主題

早期胃癌の内視鏡的治療と縮小手術―適応と方法および功罪

著者: 出口康1 磨伊正義1

所属機関: 1金沢大学がん研究所外科部門

ページ範囲:P.71 - P.76

文献概要

要旨 早期胃癌に対する内視鏡的治療・縮小手術の適応を左右する因子であるリンパ節転移に関し,当科で経験した早期胃癌切除症例559例をもとに,臨床病理学的特徴について検討を加えるとともに,種々の縮小手術の術式における適応と問題点について考察した.これまでに適応とされていた症例に加え,高分化型の隆起型癌については腫瘍径が2cmを超える症例についても,またsm癌においても高分化型微量浸潤例ではリンパ節転移がみられず,適応拡大の可能性が示唆された.早期胃癌の縮小手術は今後適応を拡大して,より積極的に行われることが予想され,明確な適応の設定と効果的な術式が確立されることが望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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