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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻1号

1995年01月発行

症例

胃横行結腸瘻を伴ったCrohn病の1例

著者: 江口浩一1 飯田三雄12 望月祐一1 富永雅也1 末兼浩史1 青柳邦彦1 八尾隆史3 藤島正敏1

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2現川崎医科大学内科学(消化器Ⅱ) 3九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.91 - P.98

文献概要

要旨 患者は22歳,女性.11歳時発症.小腸大腸型のCrohn病として他院で成分栄養法およびsalazosulfapyridine内服の治療を受けてきたが,寛解・増悪を繰り返していた.今回,Crohn病の精査加療目的で当科入院となった.上部消化管X線検査で,胃前庭部大彎に中心陥凹を有する結節集簇様の隆起を認め,陥凹部から約2cmの瘻孔を介して横行結腸が造影された.注腸造影では横行結腸に敷石像と,その中央部から約2cmにわたる瘻孔を介して胃前庭部が描出され,胃横行結腸痩を併発したCrohn病と診断した.中心静脈栄養および高圧酸素療法による内科的治療を約2か月間施行した結果,上部消化管造影および注腸造影で瘻孔の閉鎖を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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