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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻10号

1995年09月発行

文献概要

今月の症例

2.アメーバ性大腸炎の1例

著者: 幸田隆彦1 松川正明1 栗原稔1 瀬崎徳久2

所属機関: 1昭和大学付属豊州病院消化器科 2千葉県がんセンター画像診断部

ページ範囲:P.1226 - P.1227

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 〔患者〕45歳,男性,会社員.主訴:下痢,下血.現病歴:1995年1月から1日7~8行の下痢と下血が出現した.来院時,左下腹部に自発痛と圧痛があり,腸雑音の亢進を認めたが,肝脾は触知しなかった.直腸診では異常を認めなかった.血液検査では軽度の貧血のみで,炎症反応の亢進などは認めなかった.

 〔注腸X線所見〕直腸からS状結腸に,粘膜の不整像と淡いバリウム斑の多発(Fig. 1a)を認めるが,びまん性の変化は乏しかった.横行結腸に中心陥凹を伴うたこいぼ様びらんを多発していた(Fig. 1b).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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