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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻10号

1995年09月発行

今月の主題 微小胃癌

主題

微小胃癌の臨床診断の限界―X線・内視鏡検査併用の立場から

著者: 渕上忠彦1 野見山祐次1 平川雅彦1 堺勇二1 田畑寿彦1 小林広幸1 井廻宏1 飯塚佳彦1 佐藤茂1 永江隆1 菊池陽介1 石川伸久1 中島穣1 松坂俊光2 岩下明徳3 中西護4 臺丸裕4

所属機関: 1松山赤十字病院消化器科 2松山赤十字病院外科 3福岡大学筑紫病院病理 4松山赤十字病院病理

ページ範囲:P.1249 - P.1260

文献概要

要旨 微小胃癌65病変を対象とし,その診断過程を分析し,X線・内視鏡検査併用の立場から臨床診断の限界を検討した.対象全体(Ⅱbを含む)では,3mm以下と3mm超では術前診断率に有意差があったが,陥凹型に限ると有意差はなかった.陥凹型の診断限界は,その形状により異なり,Ⅱc-P型は小さくても比較的診断が容易であったが,Ⅱc-U型は大きくても診断が困難であった.検査法別にみると,内視鏡検査は3mm以下の病変に強かったが,色調差のない病変には弱かった.X線検査は3mm以下でも高低差のある病変には強かったが,大きくても高低差が少ない病変には弱かった.C領域および未分化型の微小癌は極めて少なく,5mmの壁は破られていなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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