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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻10号

1995年09月発行

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編集後記 フリーアクセス

著者: 西沢護

ページ範囲:P.1344 - P.1344

文献概要

 診断の限界を追求するということは,診断学の基本的姿勢である.微小胃癌についての歴史は古いが,何が問題なのかは時代により異なっている.現在,微小胃癌を見つけ出すことの目的は何といっても内視鏡的粘膜切除(EMR)であろう.すべての癌を非観血的治療で済ませることは,誰もがそうありたいと願う理想である.

 特に分化型癌に対する適応基準はできているが,未分化型癌についてはまだ明確な基準が示されていない.微小であればあるほどEMRは容易になるが,見つけ出しや鑑別がそれだけ難しくなる.targetはその点に絞られるのは当然である.そのほか,多発の問題や,特に未分化型癌では,浸潤の範囲あるいは多中心性,癌細胞のばらつきなども常につきまとう重要な問題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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