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海外文献紹介「Barret食道の正常上皮,dysplasiaおよび腺癌におけるp53蛋白の発現性に関する検討」
著者: 鈴木隆史1
所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科
ページ範囲:P.1308 - P.1308
文献購入ページに移動 Accumulation of p53 protein in normal, dysplastic, and neoPlastic Barrett's oesophagus:Krishnadath KK, et al (J Pathol 175:175-180,1995)
Barrett食道を有する患者の腺癌合併率は,正常人の30~40倍と考えられている.Barrett食道の腺癌がdysplasiaから発生することは知られているが,いかなる時間経過を経て化生上皮からdysplasiaへ,更に,dysplasiaから腺癌に移行するかは不明である.したがって,Barrett食道の悪性化を客観的に予測することは臨床上有用で,これまでにdysplasiaの増殖能やDNAフローサイトメトリーでの検討がなされてきた.今回,著者らはこれらを明らかにする目的で,p53の発現性につき免疫組織化学的に検討した.
Barrett食道を有する患者の腺癌合併率は,正常人の30~40倍と考えられている.Barrett食道の腺癌がdysplasiaから発生することは知られているが,いかなる時間経過を経て化生上皮からdysplasiaへ,更に,dysplasiaから腺癌に移行するかは不明である.したがって,Barrett食道の悪性化を客観的に予測することは臨床上有用で,これまでにdysplasiaの増殖能やDNAフローサイトメトリーでの検討がなされてきた.今回,著者らはこれらを明らかにする目的で,p53の発現性につき免疫組織化学的に検討した.
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