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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻10号

1995年09月発行

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海外文献紹介「sulindac投与中にかかわらず直腸癌を発症した家族性大腸腺腫症」 フリーアクセス

著者: 豊田英樹1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科

ページ範囲:P.1314 - P.1314

文献概要

 Rectal cancer after prolonged sulindac chemoprevention:Lynch TH, Thorson AG, Smyrk T(Cancer 75:936-938,1995)

 非ステロイド性消炎鎮痛剤であるsulindacは,家族性大腸腺腫症(FAP)患者の大腸腺腫の数および大きさを減少させる(N Engl J Med 328:1313,1993).大腸腺腫は大腸癌の発生母地であると考えられているため,これらの非ステロイド性消炎鎮痛剤が大腸癌の発生を抑制する可能性が期待されている.しかし,これらの薬剤の腫瘍増殖抑制作用のメカニズムの詳細は不明であり,腫瘍の発生・増殖を予防する薬剤のFAP患者治療における位置付けもいまだ確立されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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