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文献概要
今月の症例
Gardner症候群の1例
著者: 檜沢一興1 青柳邦彦1 飯田三雄2
所属機関: 1九州大学第2内科 2川崎医科大学内科(消化器Ⅱ)
ページ範囲:P.1352 - P.1354
文献購入ページに移動父が直腸癌で死亡.3歳ごろから全身に皮下腫瘤が生じ,切除術を繰り返していた.1984年1月,同胞2名が大腸腺腫症と診断されたのを契機に,精査のため当科入院となった.理学所見では全身数十か所に切除痕と皮下腫瘤(Fig. 1a,b)を認め,組織学的にepidermal cystと診断された.下顎部には骨性腫瘤があり,pano ramic radiographyでは同部に塊状骨化像とびまん性の骨腫様陰影を認めた(Fig. 2a).全身骨X線検査でも四肢骨に多発する骨腫を認めた(Fig. 2b).眼底検査には異常所見はなく,頭部・腹部・骨盤部CT検査,甲状腺超音波検査でも異常は認めなかった.
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