icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻11号

1995年10月発行

文献概要

今月の症例

Gardner症候群の1例

著者: 檜沢一興1 青柳邦彦1 飯田三雄2

所属機関: 1九州大学第2内科 2川崎医科大学内科(消化器Ⅱ)

ページ範囲:P.1352 - P.1354

文献購入ページに移動
〔患者〕23歳,女性(九大2内,#6698).

 父が直腸癌で死亡.3歳ごろから全身に皮下腫瘤が生じ,切除術を繰り返していた.1984年1月,同胞2名が大腸腺腫症と診断されたのを契機に,精査のため当科入院となった.理学所見では全身数十か所に切除痕と皮下腫瘤(Fig. 1a,b)を認め,組織学的にepidermal cystと診断された.下顎部には骨性腫瘤があり,pano ramic radiographyでは同部に塊状骨化像とびまん性の骨腫様陰影を認めた(Fig. 2a).全身骨X線検査でも四肢骨に多発する骨腫を認めた(Fig. 2b).眼底検査には異常所見はなく,頭部・腹部・骨盤部CT検査,甲状腺超音波検査でも異常は認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?