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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻11号

1995年10月発行

文献概要

今月の主題 食道表在癌の発育進展―症例から学ぶ 主題症例 2.経過観察中に癌と診断された症例

ヨード染色法により経過観察が可能であった0-Ⅱc型食道表在癌の1例

著者: 大森泰12 幕内博康3 熊谷義也4 横山顕5 向井万起男6

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院外科 2慶應義塾大学病院内視鏡センター 3東海大学医学部第2外科 4熊谷サテライトクリニック 5国立療養所久里浜病院内科 6慶應義塾大学病理

ページ範囲:P.1386 - P.1390

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要旨 長径6mmのヨード不染帯に対し26か月間の内視鏡的経過観察を行い,最終的に内視鏡的粘膜切除により,深達度m1の0-Ⅱc型食道粘膜癌と確認した症例を経験した.経過観察中に陥凹の出現と陥凹内の微細な樹枝状血管網の増生が認められ,0-Ⅱc型表在癌のごく初期の内視鏡像と思われる所見が得られた.本例を含めた経過観察食道粘膜癌9例と異型上皮1例を対象として,粘膜内癌の発育進展に関する形態的・時間的変化について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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