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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻12号

1995年11月発行

今月の主題 大腸腺腫の診断と取り扱い

主題

大腸微小腺腫の自然史

著者: 田淵正文12

所属機関: 1中目黒消化器クリニック 2東京共済病院内科

ページ範囲:P.1531 - P.1542

文献概要

要旨 (1)腺腫は放置すると,①癌化するか,②そのまま腺腫にとどまるか,③消失するか,のいずれかをたどる.(2)腺腫を放置したときの1年後の癌化率は1.3%程度である.しかし,放置し続けると最終的には36%ほどの癌化率を持つ可能性もある.したがって,腺腫は内視鏡的ポリペクトミーの適応となる病変である.(3)表面型腺腫の一部は隆起型腺腫に発育進展する.(4)腺腫は発生すると定められた大きさまでに急速に発育して,その大きさにとどまる.年間増大率はせいぜい33%であった.(5)腺腫は異型度進展すると急速に発育する.(6)m癌は平均約1mm/月程度の発育をする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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