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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻12号

1995年11月発行

文献概要

今月の主題 大腸腺腫の診断と取り扱い 主題

大腸の大きな腺腫および早期癌(3cm以上,villous tumor,結節集簇様病変を含む)の取り扱いと予後・経過―内科の立場から

著者: 安藤正夫1 望月福治1 松永厚生1 富永現1 野村美樹子1 藤田直孝1 野田裕1 長南明道1 結城豊彦1 石田一彦1 井上茂1

所属機関: 1仙台市医療センター消化器内科

ページ範囲:P.1577 - P.1585

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要旨 30mm以上の腺腫および早期癌の診断・治療・経過について内科的な立場から問題点を明らかにした.今後の課題としては,無茎型病変(Is,Isp)に対する術前深達度診断法の確立が最も重要と考えられた.また,新しい手技(TEM,腹腔鏡など)も念頭に置いての,正確な深達度診断にのっとった治療法の選択も重要と思われた.内視鏡治療に関しては,より安全で確実な内視鏡治療手技の開発が必要であり,それと同時に分割切除例(特に深部結腸例)でのorientationの良好な標本回収法の工夫も求められる.経過・再発に関しては,より多数例での検討とそれに応じた効率よいサーベイランスのプラン作りが課題となろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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