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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻13号

1995年12月発行

今月の症例

S状結腸sm癌の1例

著者: 川合耕治1 広瀬雄一1 望月仁1 堀家誠一1 武藤哲也1 高相和彦1

所属機関: 1山梨県立中央病院消化器内科

ページ範囲:P.1608 - P.1609

文献概要

 〔患者〕50歳,女性.検診で便潜血反応陽性を指摘され,精密検査を目的に来院した.現症・一般検査所見に特記すべき異常はなかった.

 〔注腸X線所見〕腹臥位二重造影で中部S状結腸前壁に径7mm,類円形の透亮像を認める(Fig. 1).拡大すると隆起の立ち上がりは比較的明瞭であるが,口側でなだらかである.頂部に一様なバリウムの付着を認め,局面を持って陥凹していることを示唆している.また陥凹中に透亮像として小顆粒が比較的明瞭に,更にその口側にわずかな隆起局面が指摘できる(Fig. 2a).病変を比較的側面からとらえると,立ち上がりはなだらかで(Fig. 2b),更に圧迫法を利用した側面像では壁の変形が明らかである(Fig. 2c).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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