文献詳細
今月の症例
S状結腸sm癌の1例
著者: 川合耕治1 広瀬雄一1 望月仁1 堀家誠一1 武藤哲也1 高相和彦1
所属機関: 1山梨県立中央病院消化器内科
ページ範囲:P.1608 - P.1609
文献概要
〔注腸X線所見〕腹臥位二重造影で中部S状結腸前壁に径7mm,類円形の透亮像を認める(Fig. 1).拡大すると隆起の立ち上がりは比較的明瞭であるが,口側でなだらかである.頂部に一様なバリウムの付着を認め,局面を持って陥凹していることを示唆している.また陥凹中に透亮像として小顆粒が比較的明瞭に,更にその口側にわずかな隆起局面が指摘できる(Fig. 2a).病変を比較的側面からとらえると,立ち上がりはなだらかで(Fig. 2b),更に圧迫法を利用した側面像では壁の変形が明らかである(Fig. 2c).
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