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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻13号

1995年12月発行

文献概要

今月の主題 小腸画像診断の新しい展開 主題

小腸内視鏡検査の新しい展開

著者: 多田正大1 大塚弘友1 清水誠治1 山崎知機1 菅田信之1 鹿田潮1 磯彰格1 長島雅子1 川井啓市2

所属機関: 1京都第一赤十字病院胃腸科 2京都府立医科大学公衆衛生

ページ範囲:P.1647 - P.1654

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要旨 小腸ファイバースコープが開発されてから25年あまりを経過した.自験例における442回の小腸内視鏡検査を顧みると,push式では1985年に開発された有効長の長いSIF-10L以降,確実に中部空腸へ挿入できるようになった.ropeway式は口側からスコープを挿入した場合のほうが挿入率は良好であったが,sonde式の改良とともに次第に検査回数が少なくなった.sonde式は経鼻的挿入が行われるようになってから挿入性は飛躍的に向上した.その結果,上部小腸はpush式,下部小腸はsonde式で観察を行い,下部小腸のポリペクトミーにropeway式を用いる適応基準が確立した.最近では小腸鏡も電子スコープとなっているが,画像処理の手法を導入することによって,小腸内視鏡の分野でも新しい展開が拓かれ始めている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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