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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻13号

1995年12月発行

今月の主題 小腸画像診断の新しい展開

主題症例

腹部超音波検査が発見の契機となった小腸平滑筋肉腫の1例

著者: 宗祐人1 松井敏幸1 竹村聡1 岩下明徳2 中林正一1 池田圭祐1 竹中国昭1 帆足俊男1 八尾恒良1 山田豊2 二見喜太郎3 原博文4

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2福岡大学筑紫病院病理 3福岡大学筑紫病院外科 4白木原原病院

ページ範囲:P.1663 - P.1667

文献概要

要旨 患者は51歳,男性.主訴は腹痛.初診時左下腹部に圧痛あり,同部の腹部超音波検査で多様な超音波所見を呈する腫瘤を検知し,腸管由来の腫瘍と推測した.小腸X線検査では上部空腸に管腔外に発育する腫瘤を認め,中心に深い潰瘍を伴っていた.小腸部分切除を行い,小腸腫瘍は9.0×6.5×3.5cmの平滑筋肉腫であった.切除標本には中心に潰瘍形成があり,それに連なって2か所に大きな血性嚢胞を伴っていた.この割面像と超音波所見は比較的一致していると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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