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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻13号

1995年12月発行

文献概要

白壁彦夫先生追悼特集 追悼座談会

白壁先生の思い出

著者: 崎田隆夫1

所属機関: 1筑波大学

ページ範囲:P.1720 - P.1720

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 白壁先生が亡くなられてから早1年経った.つい昨日のように思われるが,ときの経つのは早いものである.その一周忌に寄せて,思い出話を2~3書かせていただく.

 思い出話としては少しそぐわないかもしれないが,先生の亡くなられたとき,私がまず感じたことは,七十数歳で亡くなられる日近くまで先生は研究の第一線に立っておられたということに対する,大きな尊敬の念であった.作家ではこのようなことは珍しいことではないようで,例えば私の中学・高校・大学を通しての大先輩であった芹沢光治郎氏は1昨年96歳で亡くなられたが,終生小説を書き続けておられ,私は驚嘆の念を抱いていた.しかし,科学者の世界ではこのことは大変難しく,この亡くなられた日近くまで第一線の研究生活を続けられたということは,ひとえに先生の飽くなき研究意欲に基づくものであると,ここに重ねて深く敬意を表したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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