文献詳細
文献概要
白壁彦夫先生追悼特集 追悼座談会
白壁彦夫先生の一周忌に思う
著者: 吉田操1
所属機関: 1東京都立駒込病院外科
ページ範囲:P.1731 - P.1731
文献購入ページに移動 千葉大学医学部を卒業して26年になります.白壁彦夫先生に初めて出会ったのが,医学部在学中に講義を受けたときですから,とても永い時間が経過しています.しかし,食道癌の診断と治療は東京女子医科大学で遠藤光夫先生の御指導の下にいたしましたので,白壁先生から実際に診断学の真髄をうかがうことになったのは「胃と腸」の編集委員に加えていただいてからの,ごく短い期間です.
しかし,この短い間に大切なことを,たくさん教えていただきました.なかでも,人や出来事の何を貴いとするのか,厳しい言葉をたくさん耳にしました.その反面,診断学に志を持ち,価値ある仕事をしている人を大切にし,正しい方向を示し,育てようとする温いお心にも触れることができました.所属や,年齢に関係がないのです.「胃と腸」の編集委員会は,まさしく,その考え方を実践する場でありました.私も編集委員になると早々に,遠慮のない発言の集中射撃を受け,びっくりしたものでした.
しかし,この短い間に大切なことを,たくさん教えていただきました.なかでも,人や出来事の何を貴いとするのか,厳しい言葉をたくさん耳にしました.その反面,診断学に志を持ち,価値ある仕事をしている人を大切にし,正しい方向を示し,育てようとする温いお心にも触れることができました.所属や,年齢に関係がないのです.「胃と腸」の編集委員会は,まさしく,その考え方を実践する場でありました.私も編集委員になると早々に,遠慮のない発言の集中射撃を受け,びっくりしたものでした.
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