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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻13号

1995年12月発行

文献概要

白壁彦夫先生追悼特集 追悼座談会

白壁彦夫先生の一周忌に思う

著者: 吉田操1

所属機関: 1東京都立駒込病院外科

ページ範囲:P.1731 - P.1731

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 千葉大学医学部を卒業して26年になります.白壁彦夫先生に初めて出会ったのが,医学部在学中に講義を受けたときですから,とても永い時間が経過しています.しかし,食道癌の診断と治療は東京女子医科大学で遠藤光夫先生の御指導の下にいたしましたので,白壁先生から実際に診断学の真髄をうかがうことになったのは「胃と腸」の編集委員に加えていただいてからの,ごく短い期間です.

 しかし,この短い間に大切なことを,たくさん教えていただきました.なかでも,人や出来事の何を貴いとするのか,厳しい言葉をたくさん耳にしました.その反面,診断学に志を持ち,価値ある仕事をしている人を大切にし,正しい方向を示し,育てようとする温いお心にも触れることができました.所属や,年齢に関係がないのです.「胃と腸」の編集委員会は,まさしく,その考え方を実践する場でありました.私も編集委員になると早々に,遠慮のない発言の集中射撃を受け,びっくりしたものでした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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