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今月の症例
1.表層拡大型早期胃悪性リンパ腫の1例
著者: 髙木國夫1 岩切啓二1 山口庚児2 武本憲重3 亀山香織4
所属機関: 1林外科病院 2霞ヶ関岩井診療所 3癌研究会附属病院内科 4慶応義塾大学医学部病理
ページ範囲:P.132 - P.135
文献購入ページに移動〔胃X線所見〕1992年5月の背臥位二重造影像(Fig. 1)をretrospectiveに見ると,胃角上部小彎に約2cmの範囲に顆粒状粘膜面を認めうる.1年後の1993年5月の背臥位二重造影像(Fig. 2)では,胃体下部から胃角にかけて,小彎は4cmの範囲で直線化し,胃角もU字形を示す.第1斜位の二重造影像(Fig. 3)では,胃体下部から胃角の小彎の変化に一致して後壁側に大きさ40mmの浅い陥凹性病変で,陥凹内には大小不規則な顆粒所見を認めるが,陥凹境界は不明瞭である.
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