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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻2号

1995年02月発行

文献概要

今月の主題 表面型大腸癌の発育と経過 主題

X線像による遡及的経過例からみた表面型大腸腫瘍の発育進展

著者: 牛尾恭輔1 石川勉1 宮川国久1 飯沼元1 中嶋秀麿1 魚住淳1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院放射線診断部

ページ範囲:P.179 - P.189

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要旨 大腸癌取扱い規約のⅡa型,Ⅱb型,Ⅱc型およびそれらの複合型を示し,更に大きさが6~20mmの腫瘍性病変を,表面型腫瘍と定義した.この表面型腫瘍の発育進展につき,X線像による遡及的検討を行い,その自然史について次のような知見を得た.①表面型腫瘍の多くは,相似した形態を保ちながら,同じ型の早期癌に推移しやすい.②茎を持たない病変のうちでも,表面型腫瘍はより進行癌に推移しやすい病変である.③遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC)で,好発する表面型腫瘍の発育進展は,通常の大腸癌への自然史と同じであろうと推定された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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