文献詳細
特集 早期食道癌1995
序説
文献概要
「早期胃癌1993」,「早期大腸癌1994」に続いて,本号が企画されたのは,本邦の早期癌の診断の進歩の順序からみても当然と言えるかもしれない.しかし,胃や大腸の長い診断学の足跡からみれば,近年の食道癌の診断の進歩は急速で,こんなに早くまとまった指導書ができると思わなかった人も多いに違いない.ざっと項目を見れば,発見から治療に至るまで,すべての食道m癌の知識が集約されている.「胃と腸」という雑誌名が「胃と腸」となり胃と腸が同格に扱われるようになったのも,ついこの間のような気がするが,医学の進歩は「胃と腸と食道」という雑誌名を想像させるほど,最近の食道癌は話題の中心の1つになっている.
掲載誌情報