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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻3号

1995年02月発行

文献概要

特集 早期食道癌1995 主題 Ⅰ.診断 2.X線検査による精密診断

a) 造影手技(2)

著者: 加藤久人1 白壁彦夫1 藤谷幹浩1 谷口鎌一郎1 新津彰良1 光永憲央1 小牧稔之1

所属機関: 1(財)早期胃がん検診協会

ページ範囲:P.295 - P.298

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要旨 食道粘膜癌の多くは深達度が病変内で一様でなく,病巣の中央ではm2,m3の深達度を示しても,周囲は浅いm1病変が拡がっていることが多い.したがって,範囲の診断はm1部分の描出であり,この目的を達するには積極的に縦ひだを描出し,ひだの口径不同,中断を描出する空気少量像が適している.また,浸潤の局在診断には粘膜面の凹凸を強調し,隆起と陥凹,周囲の性状を描出する空気中等量像が必要である.更に空気多量像での所見の変化,側面像の所見を加えて深達度診断を行う.このような画像を得るために,症例ごとに病変の正面像と側面像を捉えるように撮影体位を選び,少量から多量まで空気量を変え,症例に合ったバリウムを選択することが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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