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文献詳細

雑誌文献

胃と腸30巻3号

1995年02月発行

文献概要

特集 早期食道癌1995 主題 Ⅰ.診断 2.X線検査による精密診断

b) 粘膜癌の読影とそのコツ(2)

著者: 白壁彦夫1 加藤久人1

所属機関: 1(財)早期胃癌検診協会

ページ範囲:P.311 - P.314

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要旨 粘膜癌診断の要点は,病変の輪郭と深達度の診断である.X線所見と内視鏡,病理所見を病変の各部分ごとに比較し,病変の輪郭はかなり正確に推定できた.粘膜内浸潤の局所診断については,内視鏡,X線ともに難しい面がある.しかし,X線検査の強みである空気量を大胆に変えた,たくさんの像を見て,推定の足がかりは得つつある.輪郭の診断に有用な所見は,粘膜ひだの口径不同,淡いバリウム斑であった.浸潤の局在診断には,境界明瞭な濃いバリウム斑が手がかりになった.以上の所見を描出するのに最適な空気量は,少量から中等量であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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